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登録有形文化財
1.旧制第二高等学校正門
Main Gate of of Former Second Senior High School


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旧制第二高等学校正門 旧制第二高等学校正門 旧制第二高等学校正門 旧制第二高等学校正門

建設年:1889(明治22)~1891(明治24)年頃
構造等:煉瓦造、間口7.76m
登録年:2021年
>旧制第二高等学校について


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 旧制第二高等学校正門は、片平丁通りに面した片平キャンパスの西側中央付近にあります。
 旧制第二高等中学校は1887(明治20)年に設立され、1894(明治27)年に第二高等学校へと改称されました。 『官報 第二千五百十號』(1891(明治24)年11月10日)によると、1889(明治22)年に完成した旧制第二高等中学校の木造校舎と同時期、遅くとも1891(明治24)年までに建設されました。

1891(明治24)年の第二高等中学校開校式の様子(片平丁通りから)

 この正門はレンガ造角柱に石でできた四角錐の柱頭を乗せた4基の門柱からなります。建設当初から門扉はなく、柱の間に鉄鎖を渡しています。『官報 第二千五百十號』によると設計は当時文部省の技師であった山口半六と久留正道です。

 旧制第二高等学校は1925(大正14)年、東北帝国大学の拡充に伴い、片平から市内北六番丁(2017年まで東北大学雨宮キャンパスのあった場所)に移転、正門は1936(昭和11)年頃に北六番丁構内の武道寮の門として移設されました。 さらに、1945(昭和20)年、戦災により北六番丁の校舎が焼失し、市内三神峯(現在の東北大学富沢キャンパス)に再度移転を余儀なくされ、当該正門も二高生の手により三神峯に移転されました。

武道寮(1925~1945(大正14~昭和20)年)

 その後、1950(昭和25)年、学制改革により、第二高等学校は廃止され、正門は仙台市立博物館構内に保存されました。1968(昭和43)年には、第二高等学校尚志同窓会により片平キャンパス内のおおよそ建設当初の場所に移設されました。 さらに、1996(平成8)年、旧制第二高等学校百十周年にあたり、中央の門柱の間を1.8mから3.6mに広げ正門を旧観に戻し、正門を含む一画を「第二高等学校片平記念苑」として整備しました。

 2011(平成23)年の東日本大震災では損傷を受けましたが、同年10月までに尚志同窓会が創立百二十五周年記念事業として木製の看板の更新や門柱の修復を行っています。
 旧制第二高等学校の歴史を伝える建造物であるとともに、同窓会を中心とした卒業生の母校に対する愛情を示すものとして価値のあるものです。