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登録有形文化財
11.旧東北帝国大学工学部機械学及び電気学実験室
Formerly Engineering Faculty’s Machine & Electrical Engineering Experimental Rooms at Tohoku Imperial University


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工学部機械学及び電気学実験室 工学部機械学及び電気学実験室 工学部機械学及び電気学実験室

建設年:1929(昭和4)年
構造等:鉄筋コンクリート造2階建
建築面積:484㎡
現在位置:F02 多元物質科学研究所 事務部棟
登録年:2021年


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 旧東北帝国大学工学部機械・電気工学教室分館(現在のF02 多元物質科学研究所 事務部棟)は、片平キャンパス北門から伸びる道路を南へ進み、ロータリー過ぎてすぐの東側に位置する建築です。
 国有財産台帳によると本建築は1926(大正15)年に焼失した機械工学及電気工学教室の新築として1929(昭和4)年に完成しました。建築主は東北帝国大学であり、当時営繕に係る責任者は営繕課長の小倉強、および增田八郎でした。 小倉は片平キャンパスの拡張の中で、大正末期より附属図書館などの設計も手がけています。

 本建築は北側を正面とした方形の平面を持つ2階建ての鉄筋コンクリート造建築です。屋根は陸屋根、北面中央部に玄関を配しています。外壁の低層部はタイル貼りに当初はアーチ状の縦長の窓でしたが現在アーチ部はパネル化されています。 上部は塗装仕上げに縦長の窓が配されています。
 内部は中廊下型の平面で、『宮城県の近代化遺産-宮城県近代化遺産総合調査報告書-』(平成14年3月 宮城県教育委員会)によると建築当初は廊下の両側に実験室、暗室などが配されていました。

建設当時の図面

 1964(昭和39)年からの青葉山への工学部の移転後は、選鉱製錬研究所、素材工学研究所などが使用し、現在は多元物質科学研究所の事務部棟として使用されています。 近年では2001(平成13)年に内部全面改修、東側への増築、2002(平成14)年に1階南側へのトイレの増築、2006(平成18)年に外部建具改修、2013(平成25)年に耐震改修・全面改修を行っています。 間仕切りの変更などは行われているものの、エントランス上部のステンドグラスや階段、鉄製の庇受けなど旧状を留めながら活用されています。

玄関上部のステンドグラス

玄関の鉄製の庇受け

 旧東北帝国大学工学部機械・電気工学教室と一体となって東北帝国大学の工学部の初期の姿を伝える貴重な建築です。