旧東北帝国大学正門(東北大学正門)は、片平キャンパスの西側、片平丁通りと鍛冶屋前丁通りが交差する丁字路(東北大正門前交差点)の南側に位置し、片平丁通りに面して建っています。
国有資産台帳によると1926(大正15)年に完成しました。『東北帝国大学一覧』の『東北帝国大学本部理学部及工学部法文学部金属材料研究所平面図』には大正14〜15年から記載されています。
当時、営繕に係る責任者は営繕課長の小倉強でした。
東北帝国大学の開学当初からの正門は敷地北側の弾正横丁沿いに設けられていましたが、1925(大正14)年に市内北六番丁(2017年までの雨宮キャンパス)へと転出した旧制第二高等学校の片平の用地を取得したことに伴い、現在地に正門を新設し正門と旧正門を結ぶ通りを整備しました。
また同時期に正門前の通りに面して、附属図書館閲覧室(現在のD02 東北大学史料館)・書庫の整備も行っています。
正門は鉄筋コンクリート造御影石貼りの角柱に横から見るとペン先のような三角形の柱頭を乗せ、さらに相似形でやや小さい柱を両脇に配した4本の門柱と鉄扉からなります。
東に向かって右手中央の柱には金属製の「東北大学」の門標が付けられています。建設当初は同様に金属製の「東北帝國大学」の門標が付けられていました。
また門柱の両脇には西に向かって八の字に広がるコンクリート造の擁壁が設けられています。擁壁の壁頭は御影石、下部はコンクリートに人造石研ぎ出し、足元はコンクリートに御影石貼りとなっています。
門柱は現在も建設当初のものですが、鉄製の門扉は戦争中供出し、しばらく木製のものが設置されていました。その後、昭和40年代に木製の門扉の形状を踏襲して現在の鉄製の門扉に替えられました。
また1951(昭和26)〜1953(昭和28)年ごろには英文の表札が付けられていたこともありましたが現在は撤去されています。
正門は鉄筋コンクリート造御影石貼りの角柱に横から見るとペン先のような三角形の柱頭を乗せ、さらに相似形でやや小さい柱を両脇に配した4本の門柱と鉄扉からなります。
東に向かって右手中央の柱には金属製の「東北大学」の門標が付けられています。建設当初は同様に金属製の「東北帝國大学」の門標が付けられていました。
また門柱の両脇には西に向かって八の字に広がるコンクリート造の擁壁が設けられています。擁壁の壁頭は御影石、下部はコンクリートに人造石研ぎ出し、足元はコンクリートに御影石貼りとなっています。
門柱は現在も建設当初のものですが、鉄製の門扉は戦争中供出し、しばらく木製のものが設置されていました。その後、昭和40年代に木製の門扉の形状を踏襲して現在の鉄製の門扉に替えられました。
また1951(昭和26)〜1953(昭和28)年ごろには英文の表札が付けられていたこともありましたが現在は撤去されています。
門扉の意匠は建設当初と異なりますが、仙台城を意識した方角に設けられたといわれている門柱は建設当時のものであり、戦争を乗り越えた東北帝国大学〜東北大学の歴史を示す貴重な建造物です。