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青葉山新キャンパス 
新キャンパス構想の経緯
History

新キャンパス部局配置について

平成8(1996)年7月29日 東北大学

 100年後の理想的なキャンパスは、「東北大学新キャンパス構想」(平成8年5月28日評議会決定)の理念に基づき、人文社会科学から自然科学にわたる広分野での教育研究が青葉山丘陵の新キャンパスで展開されることにより、本学の教育研究機能を最大限に高め得るように配慮したものでなければならない。
 なお、その時点では、通学・通勤等のための大量輸送が可能となる新交通体系が整備されていることを前提とする。

  • 川内地区は、市街地に隣接し、広瀬川の流れや緑に囲まれた閑静な地域であり、医療、保健、社会科学関連などの市民生活に密着した施設を配置するのに適した環境にある。
    なお、そのためには、現川内地区のみでは狭隘であり、周辺地域を念頭に入れる必要がある。
  • 現青葉山地区及び青葉山県有地は緑豊かな丘陵や竜ノ口渓谷など豊かな自然を有しており、この自然を活かしつつ本学がめざす理想的なキャンパスを実現するためには、現青葉山地区、青葉山県有地に一体的な活用が期待されている隣接地を併せて、上記川内地区以外の全学の主要な教育研究施設を展開することが必要である。

A. <配置(100年後)案>
 現川内地区を中心とする地域には、医学・医療の教育研究の場として「メディカルゾ-ン」を配置し、併せて、「ソ-シャルサイエンスゾ-ン」を配置する。

 青葉山県有地一帯には、事務処理や図書館サービス等を提供する「マネージメント・サービスゾーン」と全学教育関連施設を集合した「エデュケーショナルゾーン」を中心に置き、その西側には人文社会科学の教育研究を実施する「ヒューマニティズ・ソーシャルサイエンスゾーン」を配置する。

 その北側から現北青葉山地区にかけての一帯には、学際的教育研究を展開する「インターディシプナリサイエンスゾーン」と、理学教育研究を実施する「ベイシックサイエンスゾーン」を配置する。

 中央部には、工学系の教育研究を実施する「ベイシックテクノロジ-ゾ-ン」を配置する。 南側一帯には、生命科学の基礎並びに応用の教育研究を展開する「バイオサイエンスゾーン」、先端的基礎及び応用研究を行う「アドバンストリサーチゾーン」を配置する。

 この計画案(A案)は、当面の片平、雨宮地区の青葉山県有地への移転計画を実現し、更に、青葉山丘陵に名実ともに一体的なキャンパス環境を整えつつ、この100年の内に、現在川内地区で行われている教育研究の大幅な再配置及び現在の星陵地区での活動の川内地区への移転が行われることにより、実現されることになる。

 このことを念頭におき、片平、雨宮移転時の部局配置を具体化したものは、次のとおりである。

配置(100年後)案


B. <部局配置(片平、雨宮移転時)案>
 本案は全体として、既存の配置を十分配慮し、星陵地区は現在再開発計画が進行中でもあり、現在地とした。また、川内地区の部局については概ね現在地のままとし、青葉山地区のうち、理学部、薬学部、工学部はリニュ-アル計画が進行中であり、現在地とした。

 青葉山県有地の具体的な部局配置では、事務局等の事務処理や各種サービス部門を中心に、その西側には、国際文化研究科、東北アジア研究センター、北側には、情報科学研究科、学際科学研究センター等を配置する。

 また、学生部は青葉山に移るが、学生生活への便を考慮して、その必要な機能を川内地区に置く。

 南側一帯には、バイオサイエンスを中心とする部局である農学部、遺伝生態研究センター、遺伝子実験施設を配置し、更に、アドバンストリサーチ推進部局である大学附置研究所群として、金属材料研究所、素材工学研究所、科学計測研究所、流体科学研究所、電気通信研究所、反応化学研究所をそれぞれ配置する。

部局配置(片平、雨宮移転時)案