>青葉山の植物についてはこちらへ
オオタカ(ワシタカ科)
全長60cmほどで、背面が灰黒色、後頭には白羽が混ざり、顔には長い眉斑があります。性質が勇猛敏捷で、飛ぶ力も強く、昔から鷹狩に用いられていました。繁殖期は5~6月で、主に松などの巨樹に巣を作ります。「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」において国内希少野生動植物に指定されており、捕獲が禁じられています。本州と四国の山や山麓地方の森林に生息しています。
ハヤブサ(ハヤブサ科)
全長50cmほどで、頭上、後頭、囲眼部、嘴から喉側にわたる部分は黒色、以下背面は石板灰色、腰と上尾筒はやや淡く暗色の横斑があります。原野、水辺、崖地、耕地、市街地等に見られ、あまり森林には棲みません。飛翔力が強く、餌を見つけると空中から翼を閉じ急降下して襲います。ほとんど全世界に分布しており、冬鳥又は旅鳥として全国に渡来しています。
フクロウ(フクロウ科)
全長50cmほどで、背面帯灰白色で顕著な褐色軸斑があり、尾羽には数条の横帯があります。昼は森の中で眠っていますが、夜間、原野や畑地等に出て、ネズミなどを捕食します。繁殖期は3~5月で、大木の空洞やタカの古巣などに産卵します。北海道から九州に生息しています。
ヤマガラ(シジュウカラ科)
全長15cmほどで、顔、額、頭上の中央、腹、下尾筒は帯褐色をしており、後頸と腹面は栗色をしています。全国に多い留鳥で、主 に山手の林に棲んでいますが、冬には麓に出てきます。飼い易く、昔からよく飼われています。「ツーツーチ・ツーツーチ」とさえずります。
カモシカ(ウシ科)
全長140cmほどで、ふつう焦茶色をしていますが、岩手・宮城・福島県下ではほとんどが灰白色です。本州、四国、九州の山岳地方特有の高山獣で、国の天然記念物に指定されています。草木帯の間や岩山に孤独で棲み、4~6月に一産1子を分娩します。草食性ですが、樹葉も食べるようです。
No Picture
キツネ(イヌ科)
全長100cmほどで、頭は暗黄褐色、体側はわずかに淡色をしています。北海道の「キタキツネ」は本州から九州に生息する「キツネ」の亜種です。夜行性で日中は穴に眠り、平地から山林に棲んでいます。3~5月に一産2~9子を産みます。
No Picture
タヌキ(イヌ科)
全長70cmほどで、本州から九州の広い範囲に生息しています。夜行性で昼間は他動物の土穴に棲み、ときに数頭が共生します。山地や人家付近にも見られ、今でもときどき街中で目撃されています。ショックで仮死状態を呈するのは有名で、これを「タヌキ寝入り」と言います。
トウホクサンショウウオ(サンショウウオ科)
全長10cmほどで、背面は暗褐色をしており、暗色または淡色の斑点が散布しています。尾部は胴部より長く、後方に行くに従って著しく側扁します。産卵は3~5月に山間の細流やわき水などの石や木の枝に卵のうを産み付けます。新潟、福島両県より以北の本州一帯に棲んでいます。
※参考文献:「新日本動物圖鑑(下)」 岡田要(著),北隆館